数々の絶句

唖然とする日々の記録。

世にも恐ろしい春巻きの話



今日の弁当箱に詰まっていた劇物は、春巻きだった






春巻きに大根とパプリカとピーマンとちくわを入れる狂人はウチの母以外にいない  



春巻きに、








「大根」と








「パプリカ」と








「ピーマン」と








「ちくわ」





である。






その恐ろしさがわかって頂けるだろうか。



今私は、どす黒いイメージしか湧かないただの春巻きを模したブラックボックスに心底恐怖している  異臭もする  長く生きていけないかもしれない




空間の占める面積が多くなる一日の中の昼という時間に  これ程の異物を取り込んでしまっては  その除去に体力を消費しそうなので  それは休息とは言い難いだろう





八宝菜の生焼け


この表現が一番近いように思われるが、如何せん人生経験も無く、数多の料理にも明るくないのでもっと適したものがあると思われるが、出来ない  


限りなく大根の悪辣さを引き出しているこの春巻きは、まず食感が春巻きのそれでは無い。


そう、これは大根、これは大根である。


変な分泌液が唾液と混ざり、まるでジェイソンとフレディがギャルメイクのライブでスーパーチャットに感謝しているかのような不和、違和、明瞭な齟齬。


八宝菜の生焼けなどといったが、訂正しよう



クソ不味い大根


これ以外にない。

いや本当に不味い。不味い。ただただ不味い。


クソ不味い

ああクソ不味い

クソ不味い

                             松尾芭蕉